セクション1に続いてステップ動作について
1.セクション1と同様にSETでステップを進めるラダーです。
セクション1の様にCALL命令を使わないので少し見通しは良くなっている。
M1000のONでステップが起動する。
M200の条件が成立すればM300の条件によりSTEP1(M1001)かSTEP2(M1002)に
分岐する。
STEP1(M1001)では条件M201が成立すればSTEP3(M1003)かSTEP4(M0114)に
分岐する。
STEP2(M1002)では条件M202が成立すればSTEP4(M1004)に進む。
STEP3(M1003)では条件M203が成立すればSTEP4(M1004)に進む
STEP4(M1004)では条件M204が成立すればSTEP2(M1002)に進み、以後ループする。
STEP4(M1004)でM10をセットしているのは、M1004がONした時点でM204がONして
いるとすぐにM1002がONしてM1004がステップ完了フラグとしてラダーの
他の部分で参照している場合、M1004のONを拾えないのでPLCのワンスキャンの間
M1004を保持する目的で挿入している。M10はラダーの他の部分(最初、最後)で
RESETするようにすれば、M1004がONした時点でM10がONし、次のスキャンまで
ONしたままになるので、STEP2への移行を遅らせてラダーの他の部分でM1004の
ステップ完了を拾える様になる。(他の部分でもワンスキャン保持の必要のある
箇所にはM10を挿入する必要がある。)
このラダーで具体的な動作はM1001~M1004のONで他の部分に記述することも出来るが
ある程度はこのステップの中に記述した方がデバックしやすくなる。
ステップ動作のM1000~M1004は一度に一つしかONしないはずなので、リセットは
どうしているかというと
M1000~をR1000にエンコードすると、M1000~の一番大きいビットのONしている位置
が格納されるので、R1000をデコードで書き戻すとM1000~のONしていた一番大きい
ビットがONし其の他はOFFになることを利用している。
従って上のステップラダーでSTEP4(M1004)でM1004をリセットしてM1002をセットして
いるのは、こうしないとM1002がONしないための対策で入れている。
できる限り各ステップの動作ラダーはモジュール化しないと、後からの変更や
仕様変更に伴う差し替えが困難になる。