主に三菱シーケンサーについて遭遇したあれこれを記録している。
(三菱PLCについて)
1.PLCのラダーでステップ動作の方法
自動加工機の制御の場合、順を追ってステップ動作させることが多いが
PLCのラダー表現は自由度が高いため、作成する人の個性に依って色々な
作り方が存在する。
次のような動作ステップの場合
M10がONして動作が開始し、条件がOKならM100がセットされて一番目の
動作を開始、次の条件が成立したらM130がセットされる。
M130の動作開始でM140がセットされM140の動作が開始する。
具体的な動作はどうなっているかと言うと
全ての動作をサブルーチンCALLで構成している。
このラダーではCALL以外のラダーは存在しない構成になっていた。
ちなみに最初のステップ歩進のラダーもCALLでSM400で常時呼び出しの
ルーチンになっていた。
でサブルーチンでの動作は
CALLされた側で一連の動作を実行して、終了したら自モジュール内のリレーを
リセットしてその後呼び出し側のリレーもリセットしている。
こうしないとCALLルーチンから抜けても、リレーがONしたままになる。
全てをモジュール化していてこれはこれで意味はあるのだが、ラダー作成の
ドキュメントが整備されていないので、後から触った人間によって、内部
リレーの参照、使い回しがいろいろなところにちりばめられて、非常に
見通しの悪い物になってしまっていた。
当初はモジュール内で完結する作りにして、モジュールの差し替えで使える
汎用性を狙ったと思われるが、何人かの人手を経るうちににっちもさっちも
いかないラダーになってしまっている。